出来れば自分の手ではやりたくないもの、あなたにはありませんか。「身内のお葬式」も、その一つではないでしょうか。周りも若くて、日々楽しく暮らしている間は、少しも考えていなかったお別れの日が急にやってくることがあります。急な出費に備えて入会し積立を行うシステムもありますが、その時の相場によっては追加料金が必要となり、思ったより経費が掛かってしまうものです。そこで近年、話題になっているのが、最小限の費用に抑えられる「直葬」という葬儀形態です。
「直葬」はお通夜や告別式などの儀式を省いて、ごく親しい方たち数名による“火葬のみを行う葬儀”のことをいいます。「火葬式」とも呼ばれ、従来の「お葬式」の形式にこだわらない人たちによって広まり、最近では、葬儀社が執り行う葬儀の6件の内1件は、「直葬」だという調査結果が出ています。
一般的な葬儀は、1日目にお通夜、2日目に告別式と火葬を行い、沢山の参列者が招かれます。法律により亡くなった後のご遺体は死後24時間以内の火葬はできないので、直葬ではご遺体を安置後、出棺して火葬場へ移動して、火葬炉の前で僧侶がお経をあげて、火葬を行います。
費用を抑えられるのが一番ですが、参列者への対応が不要で、葬儀後の対応も最小限で済み、気持ちの負担を軽減できるのが大きなメリットです。しかし、葬儀の規模を最小限に抑えるだけに、デメリットもしっかり理解しておく必要があります。
多くの方がイメージする一般的な葬儀と異なる直葬ですから、後日トラブルにならないよう親族に対しては、直葬を行う旨をしっかり伝えて、理解を得ておく方が無難です。
基本的に直葬は身内だけで行うので、葬儀に参列できなかった方のために、葬儀後に弔問の機会を設けるなどの配慮があると喜ばれます。
一般的な葬儀では付き合いのある菩提寺で、葬儀・火葬後、納骨することになります。しかし、直葬を行うことを事前に伝え、理解を得ておかないと、宗教的儀式を省いた直葬を行ったことで関係を損ない、納骨を断られる場合もあるので、事前に相談しておきましょう。
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